「また値上げか…」とため息をつきながらも、結局リンガーハットに足を運んでしまう。そんな人も多いのではないだろうか。2025年3月から、長崎ちゃんぽんや皿うどんが40円値上げされる。しかし、ちょっと立ち止まって考えてみると、この値上げは仕方がないどころか、むしろ応援したくなる要素もある。
■ じわじわ上がる外食費、それでも食べたい味
最近、どこの飲食店でも値上げの話題が尽きない。スーパーでの買い物も高くなったし、外食も気軽にできなくなったと感じることが増えた。しかし、長年親しんできた味が食べられなくなるほうが、もっと残念ではないだろうか?
リンガーハットの長崎ちゃんぽんは、野菜たっぷりでボリューム満点。それでいて、まだ1,000円を超えない価格帯で提供されるのは、企業努力の証だ。しかも、「スモールちゃんぽん」や「スモール皿うどん」は590円で据え置き。ちょっと食べたいときの選択肢が残されているのもありがたい。
■ 値上げの裏側にある物流と人件費の現実
私たちは、値段が上がることばかり気にしてしまうが、その裏には店舗に食材を届ける物流の問題や、調理を支える人たちの労働環境がある。ドライバー不足や燃料費の高騰、人件費の上昇など、飲食業界はかつてない厳しさに直面している。それでも品質を落とさず、値上げ幅を最小限に抑える努力を続けているのだ。

■ 私たちができることは?
値上げは消費者にとって嬉しい話ではない。しかし、安心して美味しいものを食べ続けるためには、適正な価格を支払うことも必要かもしれない。むしろ、企業が無理をしすぎて、結果として「味が落ちる」「店が減る」となってしまうほうが、長い目で見れば大きな損失だ。
値段が上がっても、やっぱり食べたくなる味。そんなお店があることは、幸せなことだ。次にリンガーハットでちゃんぽんを注文するとき、その一杯の背景にある努力にも、少し思いを巡らせてみてもいいかもしれない。