【コラム】最近、物流施設を見ていて感じること

宅配需要がようやく回復してきたようです。
ヤマト運輸や日本郵便などの取扱個数も、2年ぶりに前年を上回ったとのこと(※カーゴニュース 2025年5月22日号より)。
ECをはじめとした個配のボリュームが、少しずつ戻ってきているのは、なんとなく肌で感じるところがありました。

それにあわせて、物流施設の建設も再び活発になってきています。
都心部周辺では、いわゆる大型の高機能倉庫の開発が続いています。
もちろん、それもひとつの重要な方向性ですが、消費地に近いエリアで、小規模でもスピーディーな配送ができる拠点を求める声も、増えてきているのではないでしょうか。

「消費者のすぐそばにある」「あまり広くなくてもいい」そんな倉庫です。
配送を目的とする施設では、作業しやすさや回転の早さが重視されるようになっており、広さよりも“ちょうどいいサイズ感”が求められていると感じます。

一方で、供給されているのはどちらかというとマルチユース型の大規模な施設。
このあたりに、ややギャップがあるかもしれません。

そのギャップを埋める手段として、私たちは「中に入れる機器」の役割が大きいと考えています。
たとえば、限られたスペースでしっかり収納できるラックやネステナー、搬送効率を高める台車やリフトなど。機器の有効活用によって、実面積以上の機能性を引き出すことができます。

物流業界全体では、大型化や自動化が時流のテーマとなっています。
ですが当社は、それとは違う“現場のリアル”に寄り添っていきたいと考えています。
限られたスペースや人手の中で、どうすれば作業負担を減らし、効率を上げられるか。
どんな機器を使うかだけでなく、どうやって調達し、どのタイミングで導入するか。そういった運用面まで含めてご提案することで、中小規模倉庫の皆さまにとって、より現実的なパートナーでありたいと思っています。

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