“気をつけて”では防げない。だから工夫で事故を断つ

倉庫の現場では、日々の作業の中に「ヒヤリ」とする場面がひそんでいます。
つまずき、接触、荷崩れ……どれも、少しの不注意曖昧な運用がきっかけです。
でも実は、多くの事故は設備とレイアウトの工夫で防げるものばかり。
ここでは、よくある事故の事例と、それを防ぐ具体的な工夫を紹介します!

【1】パレットの直置きで転倒事故

▼課題:床にパレットが点在し、足を引っかけやすい
▼工夫:ネステナーで定位置管理と空間活用を両立

床に置かれたパレットは、見た目以上に危険です。
つまずきだけでなく、フォークリフトとの接触にもつながります。
ネステナーを使えば、保管位置が明確になり、縦空間を使った整理も可能に。
“床に置かない”習慣づくりが、安全の第一歩です。


【2】仮置きの荷物が崩れて接触

▼課題:一時的な積み上げが常態化し、崩落の危険
▼工夫:中量ラックに背板・側板で“置ける範囲”を見える化

「とりあえず置いた」荷物が、いつしか常設化。
不安定に積まれた箱が、誰かの肩や頭に…ということも。
背板や仕切り付きの中量ラックを使うことで、置きすぎを防ぎ、崩落リスクを下げられます。


【3】フォークリフトと作業者の接触事故

▼課題:人と車両の動線が交差し、死角も多い
▼工夫:安全ミラー・ライン区分・バリケードで“交差させない”レイアウトを

フォークリフトの通行エリアに作業者が入り込むと、接触リスクが一気に上がります。
・作業者と車両で動線を色分け
・カーブや倉庫入口には安全ミラーやセンサー
・立ち入り禁止エリアにはチェーンポールやバーを設置

視界・動線・ルールを分けて、「近づけない」仕組みをつくることが大切です。


【4】使い終わった台車やカゴ車が通路をふさぐ

▼課題:返却場所がなく、その場に放置
▼工夫:返却ステーションや誘導ラインで“戻す動線”を設計

空いたカゴ車や台車があちこちに散乱すると、つまずきや衝突の原因に。
■ 使用後の返却エリアを明確に(表示シールや掲示)
■ 「仮置きステーション」で一時保管を見える化

保管物と同様、「使い終わった後」の動線も設計することで、安全な作業空間を保てます。


安全対策で大切なのは、工夫しつづけること

安全対策は、「気をつけてください」の声かけだけでは続きません。
事故が起きにくい配置、運用、設備をあらかじめ整えることが重要です。

✔ 床に置かない工夫
✔ 荷崩れを防ぐラック選定
✔ 動線を分ける仕掛け
✔ 使用後の戻し場所の設計

それぞれは小さな工夫でも、積み重ねれば「事故ゼロ」の現場づくりにつながります。

当社では、現場の状況を見た上で、設備と運用をセットでご提案しています。
「今あるものを活かして安全性を上げたい」「置き方を見直したい」など、
まずはお気軽にご相談ください。

記事のシェアはこちら
  • URLをコピーしました!